どうも、ライターのてけてけです。
今日は、少し変わった症候群を紹介したいと思います!
症候群(シンドローム)と聞くと、まず思いつくのはやはり「メタボリック・シンドローム」や「アスペルガー症候群」などではないでしょうか?
しかし、世の中には、もっと珍しい症候群が存在します。
順番に見ていきましょう。
シックハウス症候群 (Sick House Syndrome)
もとは 英語のSick building syndrome(シックビルディング症候群)についての邦訳が元のようです。
建築用語の一種であり、新築の住居などで起こる、めまいや頭痛、呼吸器の疾患など、体調不良の一種です。
医学的に確立した疾患ではないですが、居住に由来する健康障害を総称する用語になっています。
また新築の家だけでなく、新品の自動車でも同じような症状が現れることもあるようです。
原因としては、家屋などの接着剤や塗料などに含まれるホルムアルデヒドや、昆虫を守るための防臭剤などの化学物質が原因で、また個人差が大きく、全く影響されない人や敏感に感じる人もいるようです。
1997年頃から厚生労働省(当時は厚生省)が色々な化学物質に対する指針値を出しており、国も対策をしているようですが、それでもやはり対策は必要で、適度の換気やリフォームをするときは工務店や設計者との話し合いが大切です。
ミュンヒハウゼン症候群
イギリスの医師リチャード・アッシャーによって名付けられたこの症候群は精神疾患の一つです。
症例としては、周囲の関心や同情を引くために病気を装ったり、自ら自分の体を傷つけるといった行動をとることです。
仮病(けびょう)との違いは、そもそも仮病は病気ではないがミュンヒハウゼン症候群は完全に病気であるという点と、ミュンヒハウゼン症候群は病気や怪我によって周囲から同情を引くということ目的であり、そういう意味では治療や手術などには積極的に協力するという点です。
またこれに派生した代理ミュンヒハウゼン症候群という症状が近年、問題になっています。
これは、そのままの意味で傷つける相手は「代理」であるので、自らの子供や、高齢者、要介護者を対象とするそうです。
また、ミュンヒハウゼン症候群同様、傷害行為自体は目的でなく、懸命な子育てをする親や、熱心な介護をする介護者を演じ、他人に見せることによって周囲の同情を引き、自らの精神的満足を他者から得ようとする症状です。
多くの場合、母親が自らの子供を傷つける例が多いそうですが、児童虐待よりも人前では「良い母親」を演じているため、特定は難しいそうです。
またホラー小説であり、映画化もした『着信アリ』に登場する幽霊、水沼美々子の母親である水沼マリエはこの代理ミュンヒハウゼン症候群に罹っているのではと疑われてる描写もあります。
ストックホルム症候群
ストックホルムは北欧の国スウェーデンの首都です。
この症状は、誘拐や監禁などの極限状態においては、被害者が生存するために、犯人との間に心理的な繋がりを築く(犯人と協力する)ことを指します。
また、こちらは精神疾患(病気)ではなく心的外傷後ストレス障害(PTSD)として、扱われるそうです。
元となった事件は、1973年にスウェーデンで起こった人質立てこもり事件が由来で、実際に人質が警察に銃を向けるなどの行動を取ったそうです。
また、奇妙なことに、この逆バージョン、すなわち監禁者などの加害者側が人質、つまり被害者側に同情したり、行為を改めることをリマ症候群と言うそうです。
リマは南米の国ペルーの首都です。
トリーチャーコリンズ症候群
Wikipediaによると、
この症状は頬骨の欠如等の顎顔面形態の不調和が特徴的な症状として見られる疾患で、常染色体優性先天性疾患の中でも稀有な例の一つである。
要は、人と違う見た目で生まれてきてしまう症状です。
イメージ画は下のリンクからお願いします。
平均して、10,000人に1人あたりの新生児にみられ、原因は遺伝子の突然変異です。
気になる方はこちら➡︎「トリーチャーコリンズ症候群」
また、スティーブン・チョボスキー監督の映画、『ワンダー 君は太陽』の主人公オギーはこの症状を発症している設定になっています。
この映画では、人と違った顔を持つもつ主人公の苦悩などが、描かれていますが、かなりの傑作で、終盤は涙腺崩壊です。。。
チョボスキー監督は「すべての人にはストーリーがある。人生はまさにそうだけれど、この物語は自然な形で、誰もが持っている先入観を超えたその人自身を見せてくれます」と言っています。
良いこと言いますね!
様々な意味でおすすめ映画です!
サザエさん症候群
これはほとんどの方が何度かは経験があるのではあるのでしょうか。
英語では「Blue Monday」ともいい、ブルーマンデー症候群とも言います。
この症候群を知らない方でも勘の鋭い方なら、「次の日が月曜日で、会社や学校があるから気分が落ち込んでしまう」ことかなと察しがつくと思います。
名前の由来は、もちろんサザエさんが日曜の夕方に放送しているからです。
たしかに、ゴールデンウィークや夏休みなどの長期休暇のあとは、自殺率が高いと聞きます。
なぜこんなに人生は真面目に頑張らないといけないのでしょうかね。
もっとイケイケしたいものです。。。
サヴァン症候群
これは有名かもしれませんね!
アカデミー賞を受賞した映画「レインマン」もダスティン・ホフマンが演じたレイモンドという人物がサヴァン症候群でしたね。
映画の中で、レイモンドは電話帳を暗記し、実際に会ったウェイトレスの電話番号を言い当てたり、上記の爪楊枝を観た瞬間に何本かも言い当てていました。
サヴァン症候群は並外れた能力を持っています。
例
・膨大な計算が瞬時にできる。
・円周率や電話帳の暗記ができる。
・音楽を一度聞いただけで再現できる。・・・など
また、基本的に自閉症の方に多く、原因自体も有力な説はあるものの、はっきりした原因は分かっていないようです。
ナイチンゲール症候群
ナイチンゲールはクリミア戦争で活躍した人物で、クリミアの天使やランプの貴婦人とも言われていますね。
あまり知られていないのですが、実は統計学者です。
ナイチンゲール症候群は、看護師の方(看病をする人)が治療以上の関係がない人に対して、好意を抱いてしまうことを指します。
そして、患者が回復すると、自分はもう必要ないと思うようになるので、その感情も徐々に薄れていくようです。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』でも、本来は「マーティの父親が若い頃に事故に遭い、それを若き母親が看病し、そこから愛が芽生え結婚して自分が生まれる運命であった」のに、自分が過去に戻って、その父親のポジションに主人公のマーティになってしまうというシーンがありましたね!
そこからがまさにマーティの若き母親(ロレイン)がナイチンゲール症候群でした。
これはもしかしたら、恋愛に使えるか!?
まとめ
いかがでしたか?
実際、〇〇症候群はかなりの数の種類があるのですべては紹介できませんが、今回は珍しいがゆえ、有名な症候群を紹介していきました。
珍しい症候群を発症している方を見かけたときは、最初は抵抗があるかもしれませんが、前もってこういう症候群を知っていたら、普段通り接することができるかもしれません。
そういう意味では、やはりたくさんの人に、世の中には本当に多種多様な人がいることを知ってほしいです。
珍しい症候群を発症している方を見かけたときは、最初は抵抗があるかもしれませんが、前もってこういう症候群を知っていたら、普段通り接することができるかもしれません。
そういう意味では、やはりたくさんの人に、世の中には本当に多種多様な人がいることを知ってほしいです。
ではでは。