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錆びつけば 二度と突き立てられず
掴み損なえば 我が身を裂く
そう 誇りとは 刃に似ている
表紙のタイトルは「刃と私」
つまり一護と斬月ですかね?
詩の方もタイトルに合わせていますね。
誇り、つまり自尊心は身の丈に合わないものを持つべきではないと受け取りました。
山月記の「臆病な自尊心」にも通じるものがありますね!
君が明日 蛇となり
愛について語った詩ですね。
ファンの方はこの詩が1番好きな方も多いのではないでしょうか?
それほどストーリーにも通じている詩です。
BLEACHの詩と表紙のキャラクターは一致していることが多いのですが
この詩に関しては、ストーリー的に、僕=ギン(表紙のキャラ)ではなく、君=ギンであると思います。
余談ですが、小説家の中島らも氏も愛について語っています。
お互いの無知で傷つけあって、それでもお互いを許しあって、いやし合いながら過酷な時の流れにいっしょにたちむかっていくのが愛というもので、無傷なツルンとした愛などは「愛」の名に値しないと思います。出典:恋は底ぢからどちらもシンプルな愛を語ることを問題視しているように思えます。
BLEACHが中二病発症漫画と言われる所以のような詩ですね!
掟で心を縛る白哉の心情を如実に言い表しています。
実際大人になっても涙を流すことってありますよね。
やはり我々は心を持て余す存在なのでしょうか?
先ほどと同じキャラクターです。
BLEACHでは主要キャラは何度か表紙を飾るため、違った詩が楽しめていいですよね!
この詩はBLEACHの中では非常に珍しく、定型詩に近いものになっています。
声に出せば分かりやすいですが、音の数が7・5・7(8)・7になっていますよね?
BLEACHの詩は、ほとんどが自由詩または散文詩で書かれているため、印象に残りやすい詩ですね。
「幸せとは失ってから気づくもの」なんて言ったりしますが、ずっと一緒だったものって失わないと気付かないものですよね。
この詩はそのことに関してなのですが
失ったことを長々と書くのではなくシンプルな文にしています。
それでいて表現の仕方により深みを持たせている点が素晴らしいと思いました。
BLEACHの詩の中では最も有名なのではないでしょうか?
時は常に背後から迫り
唸りを上げて眼前に流れ去る
踏み止まれ
時がお前を 美しい世界へ押し流そうと
どれほど牙を剥こうとも
前を見るな
お前の希望は 背後に迫る
冥冥たる濁流の中にしかない
これは目の付け所に感心しました。
人は過去に起きたこと思い出すことによって見ることができるが、未来を見ることはできない。
そのことを「時間は背後から目の前に流れる」と表現したのは流石の一言です。
希望を表現する詩の中で、前を見るなとは表現力の違いを見せつけられます。
最終章は千年血戦編です。
その文字をリズムよく詩の中に落とし込んでいるところが素晴らしいです。
私のような凡人は123と来たのだから死で締めてドヤ顔してしまうところです。お恥ずかしい。
三千世界と言えば、高杉晋作の
三千世界の烏を殺し
主と朝寝がしてみたい
も有名ですよね!こちらも心に残る詩です。
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